老犬ホームを検討せざるを得なくなった方に読んでほしい、施設を選ぶ前の注意点

まどろむ犬 犬いろいろ
skeeze / Pixabay

毎日、お疲れさまです。

さて、今回は老犬介護施設についてまとめてみようと思います。

 

老犬介護施設。

まだまだ賛否両論のある施設ですね。

「日本に初めて老人ホームが出来たときも、こんな感じだったんだろうなぁ」

というのが率直な私の感想です。

 

「親は子供が看取るべき」

「他人に預けるなど、親不孝者のすることだ」

などの非難が出たであろうことは想像に難くありませんが、

それでも現在、全国にこれだけの施設ができているということは、

社会に必要とされる重要な役目を担うものだからだと思います。

 

今後、老犬ホームがどうなっていくのかはわかりませんが、

(私個人としてはますます発展していくとは思いますが)

今回は、施設良し悪しの議論は一旦置いておいて、

「老犬ホームを利用せざるを得なくなった方に読んでほしい、施設を選ぶ前の注意点」

というテーマでまとめていきたいと思います。

 

最後までお付き合いいただければと存じます。

 

老犬介護施設ってどんなところ?

老犬介護施設(老犬ホーム)とは、愛犬が認知症や寝たきりになってしまい、

お世話をできなくなったときに、家族に代わって老後のお世話をしてくれる

犬版ケアホームのことをいいます。

 

各都道府県に数十カ所あり、動物病院が併設している、

広大な敷地に広いドッグランがある、

犬一頭当たりの個室が広い、

夜鳴きや遠吠え癖のある子も受け入れている、など

それぞれ老犬介護をする施設というだけではなく、さまざまな特色をもっています。

 

環境も、人里離れた自然の中でのんびり預かって下さる施設、

動物病院併設の老犬ホームや住宅街にあるこじんまりとした施設など多種多様です。

 

また、預かる犬の年齢も施設によってさまざまで、老犬だけではなく、

家族が病気や入院などで一緒に暮らすことができなくなったケースでの利用もあるようで、

私が見学させていただいた老犬ホームでも若い犬の姿もちらほら見かけました。

 

はじめに:愛犬がその施設で対応可能かどうかチェックしよう

まずは、あなたの愛犬がその施設で預かり対応が可能かどうか調べましょう。

とくに個人経営の施設などの場合、「小型犬のみ」「夜鳴きのある子は不可」など

預かりに条件があることがあります。

 

「この施設、良さそうだな」というところがあれば、その施設のホームページを見るか、

または直接施設に連絡して、自分の愛犬が預かり可能かどうか尋ねてみてください。

 

人里離れた場所にある施設を選ぶ際の注意点

人里離れた場所にある施設は、おおよそ広い敷地を有しており、

ドッグランや預かり部屋の間取りもゆったりした施設が多く、

大型犬には適している感じですが、利便性が悪いのが難点です。

 

人里離れた場所の施設への入所を検討している方は、

面会の際の交通手段についてもしっかりご検討下さい。

 

あと、そのような場所にある施設で獣医師が常駐でない場合には、

もしもの際の獣医師の手配についても、

「どこの動物病院に勤務している、何という名前の獣医師が来てくれるのか」

「緊急時、連絡をしてから獣医師が到着するまでにどのくらいの時間がかかるのか」

など、気になることは尋ねておかれた方がいいでしょう。

 

ちなみに、お部屋も『広いことが多い』とは書きましたが、絶対に広いわけではありません。

衛生面もチェックしたいところですし、

実際の預かり部屋は必ず見せてもらうようにしてください。

 

住宅街にある施設を選ぶ際の注意点

一方、住宅街などにある施設は面会の際の交通については便利な反面、

敷地面積が狭いことが多いので、預かりをお願いする場合には、

必ず先にお部屋を見せてもらうようにしてください。

 

ペットホテルではありませんのでケージに入れっぱなしで預かり――、

なんてことはないとは思いますが念のため。

 

あと、気をつけて頂きたいのが、実は周辺住民の中に施設反対派がいるケース

 

こんなのは施設と周辺住民の問題でしょ……といいたいところですが、

こんな無関係なことに、あなたの愛犬が巻き込まれては洒落になりません。

(嫌がらせでドッグランに撒かれた除草剤で愛犬が中毒を起こした、など。)

 

これは人里離れた場所にある施設でもいえますが、愛犬を預けるとなったなら、一度、

施設の周辺を散策して、その辺りの住民に施設の話を尋ねてみるといいかと思います。

一番信頼できる情報は口コミですのでね。)

 

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経営者等に関する注意点

老犬を介護するための施設を経営しているのだから

そりゃあもちろん、犬が好きな人ばかりですよ(*^v^*)♡

 

……とは言い切れないところが悲しいかな、私の認知する現状です。

 

犬が好きで好きでたまらなくて老犬ホームを始めた、という方のほうが

きっと多いとは思いますが(そう信じたい)、中には

「老犬ホームはお金になるから」という理由で施設を始めた方もいらっしゃいます。

 

もちろん、ビジネスですし、そういう考えの方を否定するわけではありませんが、

根底に「犬が好き」という感情がない方に、世話のかかる老犬を預けるのは

少し(いや、かなり)勇気がいりますね。

 

子どもが好きじゃない保育士、

人間が好きじゃない介護士、

犬が好きじゃない老犬介護士。

私なら預けません。

 

施設を選ぶ際には、環境や費用も大事ですが、なにより施設の経営者、

管理者あるいは労働従事者の考え方を知るために、

預ける前の話し合いはしっかり念入りにするようにしてください。

 

犬好きかどうかは少し話しをすれば、その人の犬に対する応対の仕方や目つき、

所作などですぐわかりますよね。

 

費用に関する注意点

施設の料金については、老犬ケアのホームページに詳しく載っておりましたので、

そちらを引用させていただきたいと思います。

 

全国の老犬ホーム年間利用料金の平均は566,407円、最高額は1,620,000円、

最低額は230,000円となりました。

 

全体の45.5%にあたる、30施設が入所に際に入所金(※1)を設定しており、

その平均は157,545円、最高額は1,620,000円、最低額は1,080円となりました。

 

また、37.9%にあたる、25施設が入所に際に保証金・医療費(※2)を

設定しており、その平均は80,896円、最高額は360,000円、

最低額は20,000円となりました。

 

調査は全国79の老犬ホームを対象に、小型犬(10歳)をモデルとした場合の

料金について、各施設ホームページ等をもとに老犬ケアが独自に情報収集し、

料金が判明した66施設を集計しました。

(※1):入所金
年間利用料金と別に入居時に支払う料金であり、原則として返金・精算のないもの。(途中解約等の場合の返金・精算を除く)

(※2) 保証金・医療費
年間利用料金と別に入居時に支払う料金であり、入居中に利用料金以外にかかる費用をあらかじめ立て替え分として支払うもの。契約終了時に精算を行い、飼い主に返金される。(利用料金はいずれも消費税込み)

 

上記のデータは小型犬(10歳)の場合ということですので、

大型犬の場合には、手間が増えますので若干料金が高くなると思われます。

その旨、ご承知おきください。

 

さて、費用の面で注意して頂きたいポイントは、ひとつ。

 

入所金は上記の説明のとおり、原則として返金がありません

そして、ほとんどの老犬ホームが年単位で契約するような形になっています。

 

仮に、愛犬を下記の契約で1年間預けることになったとして、

1月に預けたけれど、その年の4月に天寿を全うして虹の橋を渡ってしまった、という場合でも、

入所金は返金されません。

(施設によってはその他の飼養費用も返ってこないことがあります。)

 

そうなると、客観的な事実だけで考えると、

施設にとっては預かってから早く亡くなった方が儲かるわけです……。

 

経営者が犬が好きかどうか

老犬介護施設を選ぶ際には、必ずこの点に注意して選ぶようにしてください。

 

提案:施設だけじゃない。養子に出すという選択

ということで、老犬介護施設を選ぶ際の注意点についてまとめてみました。

 

自分は絶対に預けないから関係ない、という方も多いかと思いますが、

私たち人間にも寿命はあります。

 

愛犬を遺して自分が先に死んでしまったり、

もしくは不幸な事故で身動きが取れなくなってしまったりする可能性もあります。

 

自分が受け入れられないことを頑なに拒絶するのではなく、

愛犬にもしものことがあったら」

そして、

自分にもしものことがあったら」

ということも常に考えてあげることが愛犬を大事に想うということだと私は考えます。

 

さて、冒頭でも少し書きましたが、

自分の方に原因があり愛犬を預けなくてはいけなくなった場合にも

介護施設に預けるケースがある、と書きました。

 

これについて、私はもうひとつ選択肢を増やしたいと思います。

 

それは、「養子(里親)に出す」ということ。

 

最愛の我が子を手放すのは、心苦しいことだとは思います。

施設に預けていればお金はかかるけれど、面会に行けば会えますし、

いつまでも自分の子として心の支えにもなるでしょう。

 

とはいえ、面会が年に一度しかできない場合。

もう迎えに行くことができないと決まってしまった場合。

 

愛犬は生涯施設で暮らして本当に幸せなのでしょうか?

 

どうするのがベストな選択なのか。

自分の都合やエゴではなく、その子の幸福を一番に考えてあげてください。

 

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まとめ

老犬介護施設は場所や建物の大きさによって料金もサービスもバラバラです。

 

街中の施設に預けると広いお庭や美味しい空気は望めないけれど、すぐに会いに行ける。

田舎の方の施設に預けると広い敷地でゆっくり過ごせるけれど、なかなか会いに行けない。

 

どの施設にも一長一短はあると思いますが、仮に私が施設を選ぶとしたら、

一番に優先するのは施設の場所でも料金でもなく、やっぱりその施設の責任者の考え方です。

 

預けや入所を検討している方は、愛犬の幸せな老後のためにも、

必ず一度は施設見学をし、代表者もしくは責任者と会った上で、

信頼できる施設を選ぶようにしてください。

 

犬を施設に入れることについてよくない風にいう人もいますが、

気にしないでいいと思います。

 

人間だって老人ホームを利用する方は大勢います。

 

でも、「家族に愛情がないから施設に入れる」のではなくて、

「大切な人だからこそ、お互いがお互いを思いやれるように、人の手も借りてみる」

っていうことですよね。

 

愛犬だって家族なのですから、

家族が快適な老後を送ることを望むのは当然のことです。

 

預けたあとの心配や不安も一緒に乗り越えていけるような、

そんな素晴らしい施設も全国には多々あると思います。

 

そんな施設とみなさんが巡り合えることを、心から祈っています。

 

最後までお付き合い、ありがとうございました(^v^)