毎日、お疲れさまです。
今回は迷い犬を見つけたときの対処法について、自身の三度の保護体験を元にまとめてみたいと思います。
迷い犬を見つけたときに慌てないため、ご一読いただければと存じます。
忙しいヒトのための三行まとめ
- 自分で保護できないなら、最寄りの警察か愛護センターに連絡を
- 迷子犬がパニックになっている場合も。自力保護は無理だと思ったら警察へ
- 自宅で保護する場合、飼い犬、飼い猫などには接触させないこと
自分では保護できない場合
迷子犬を発見したけれど、犬が大きくて怖い、逃げられそうで手を出せないなど、自分では保護できないと感じた場合には、無理せず警察に連絡(110番)しましょう。
場所にもよりますが、早ければ10分ほどで来てくれます。
私は110番しましたが、最寄りの動物愛護センターに電話をしても車で保護しに来てくれるようです。
▼体験記その①:警察(110番)に通報
私が愛犬の散歩をしていると、小学生の男の子二人組が足元の小型犬を見ながら「どうしよう」と騒いでいました。困りごとかと思い声をかけると、その小型犬が迷子らしく、「どうしたらいいか」と尋ねられました。
当時、私も愛犬の散歩中でその迷子犬を保護できる状況下になかったため、子どもたちと相談した後、110番通報しようということになり、通報後、子どもたちと一緒に警察の到着を待つことにしました。
通報の際、伝えたのは

小型の迷い犬がいます。場所は○○です。到着まで保護して待っています
くらいです。聞かれたことだけ答えた感じです。
その迷子犬が私の愛犬を怖がる様子はなかったのですが、双方に何かあってはいけないので、子どもたちとは少し離れたところで、なんやかんや話しながら、愛犬とともに警察の到着を待っていました。
それから10分ほどで、ふたりの警察官がパトカーで駆けつけてくれました。
子どもたちに向かって「いつ発見したのか」「どこにいたのか」などの聞き取りを経たあと、ひとりの警官が犬さんを抱っこしてパトカーに乗せていました。
その際、ひとりの男の子が「飼い主が見つからなかったら、僕の家で飼います。親も良いといってます」と発言したため、警察官がその子どもの親と電話で話をし、住所などの聞き取りもしていたようでした。
自分で保護できる場合
迷子になった犬さんは環境の変化によって、見た目には落ち着いているように見えても、内心パニックになっている可能性があります。
迷子犬を驚かせないよう、ゆっくり対応したにもかかわらず、噛まれてしまう危険性も十分に考えられます。
対象犬がワクチンなどを摂取していない場合、噛まれることで何らかの病気に感染する危険もなくはないので、犬に慣れている方でも、保護の際には十分に気をつけるようにしてください。
ステップ1:安全な場所に移動して迷子札を確認
ひとまず、安全な場所に移動しましょう。
首輪をしている場合には、何かしらひも状のものでリード(散歩ひも)が付けられたら良いのですが、なければ犬さんの身体にそっと触れるなどしながら、ちょっとずつ移動していきます。
私は常時、斜めかけのショルダーバックを持っており、その紐をはずしてリードとして使用しました。
安全な場所に移動したら、迷子札が付いているかを確認しましょう。
ステップ2:動物愛護センター、警察署に連絡
迷子札の有無を確認したら、その地区の管轄の動物愛護センターに連絡し、
- どのような犬か、
- どこで保護したのか
- 今どんな状態か、
- どこにいるのか、
などを伝えましょう。
それらの情報をもとに、愛護センターの職員が届出がなされている行方不明犬の情報と照合し、保護者さんを探してくれます。
その後の犬さんの保護ですが、継続しての保護がむずかしい場合には、保護の連絡と同時に愛護センターでの引取りをお願いします。
その際、時間的に忙しくどうしても動物愛護センターが引き取りに来られない場合、警察に連絡し、これまでの状況を伝えた上、犬さんの保護および愛護センターへ運んでもらうようお願いすることもあるようです。
▼体験記その②:交差点のど真ん中の成犬
15年ほど前の話です。
車で図書館に向かっていたところ、熊本市内の繁華街にほど近い、大きめの交差点で5~6歳の成犬(10㎏くらい)を保護しました。
車を端に停めて確認しましたが周囲に保護者らしきヒトもいませんでしたので、声をかけてみました。逃げる様子もなかったので、急いで後部座席に乗せ、近くのコンビニに車を停め直し、動物愛護センターに電話を入れました。
犬さんは首輪はしていましたが、迷子札はついていませんでした。また、15年前はマイクロチップもほとんど流通しておらず、私自身がマイクロチップの存在自体を知らなかったため、マイクロチップの装着の有無は確認はしていません。
マイクロチップに関して、愛護センターからの聞き取りなどもありませんでした。
その犬さんはとても大人しく、わが家で保護ができると思ったため、犬さんの外見情報とともに、その旨を愛護センターの職員に伝え、犬さんの写真をメール添付で送りました。
当時、わが家にも犬が2頭おり、保護した犬さんが何らかの病気を持っている可能性もあったため、わが家の犬たちは庭と室内で、保護した犬さんは玄関内で、それぞれ接触しないよう気をつけました。
保護してから3日後、愛護センターを通じて保護者さんから連絡があり、犬さんは無事保護者さんの元へ帰っていきました。
その犬さんは庭から脱走してしまったとのことでした。連絡が3日後だったのは、愛護センターが土日休みだったためです。迎えに来た保護者さんを見つけた瞬間、犬さんは千切れんばかりにしっぽを振っていました。
ステップ3:保護する場所を考える
自宅で保護する
自宅で保護することにした場合、もし犬や猫などの動物を飼っているのであれば、必ず離して保護するようにしてください。
仮に感染症などを持っていたら拡大する危険もありますし、狂犬病などのワクチンを打ってもらっていない可能性もあります。
動物を飼っていないにしても、ヒトに感染する病気もあります。犬さんを触ったあとは、必ず手洗いをするように気をつけましょう。
ペットホテルなどを利用する
自宅での保護が難しいけれど、動物愛護センターに預けるのは心配、という場合にはペットホテルなどを利用する方法もあります。
もちろん、ワクチンの有無が不明ですので、施設によっては断られる可能性も十分にありますので、経緯を説明し、預かってくれるところを探しましょう。
▼体験記その③:国道をゆっくり散歩する老犬
ある冬の日、仕事で県外に行く途中でした。
前の車が次々と道の真ん中を避けていくので、イヤな予感がしつつ進んでいくと、国道(車道)をゆっくり散歩する犬さん(おそらく柴犬)の姿がありました。
前回と同じく車を沿道に停め、どうやら老犬で走って逃げることは出来ないと判断し、噛まれる覚悟で声をかけてみました。
とても大人しい子でしたので、すぐさま抱っこし、自分の車の助手席に乗せました。
噛むどころか、車に乗せてもぽやっとした感じでした。
ひとまず、当時の職場に連絡。

犬を保護したので、かかりつけの獣医さんに預けてくる

了解
こういう時、理解のある職場はありがたいですね。
老犬だったので何かあったらいけないと思い、ひとまずかかりつけの動物病院に連絡後、預けに行きました。夕方迎えにくる旨を伝えたところ、動物病院から愛護センターに連絡してくれるとの申し出を頂き、甘えることにしました。
その動物病院にはペットホテルがなく、診察に関係する預かりしかしていなかったため、夕方、仕事終わりに迎えに行き、その日は自宅の玄関に毛布を敷いて寝かせました。
愛護センターはすでに業務時間を過ぎていたので、翌日の午前中に、一応私からも連絡をしておきました。
その後の保護を迷いましたが、老犬で病気の有無などがまったくわからなかったため、不測の事態に備えて動物病院に併設されているペットホテルに預けることにしました。ホテル宿泊中は、朝晩に様子見に行き、ついでに散歩に連れて行きました。
保護してから4日後、無事に保護者が見つかり、犬さんは自宅に帰っていきました。
保護者は高齢のご夫婦で、庭いじりをしていた際に開いていた門から出てしまったのだろう、とのことでした。どこに連絡をすればいいのかわからず、愛護センターへの連絡が遅くなったために、発見が少し遅くなってしまったようでした。
なお、ペットホテルに預けたのは私の独断ですので、費用は自己負担しました。
もとの保護者さんを探す
さいわい、私は迷い犬を保護した後、比較的早くにもとの保護者さんが見つかりました。
ただ、保護者が届け出を出していない、警察への連絡もしていない、迷子札やマイクロチップも装着していないといった場合、すぐにはもとの保護者さんがみつからない可能性もあります。
体験記③の高齢のご夫婦のように、犬や猫が行方不明になったら動物愛護センターや警察に連絡する、ということを知らないヒトもいらっしゃいます。
ポスターを作成する
保護者が見つかるまで動物愛護センターに任せっきりにするのではなく、何かしたい!という場合、「迷子犬を保護しています」というポスターを作成してみるのはいかがでしょうか。
大阪市のホームページに「迷子動物の捜索ポスターが無料で御利用いただけます」というページがあります。
こちらは「犬を探しています」のポスターなのですが、エクセルで編集できますので、「犬を保護しています」に書き換えれば使用可能です。
【変更箇所】
- 犬を探しています→犬を保護しています
- ○○付近で行方不明→○○付近で保護
- 見かけた方はご連絡ください→心当たりのある方はご連絡ください
パソコンが使えなければ、手書きでもまったく問題ありません。
①顔のアップ、②特徴のある部位や首輪などの装飾品、③頭の先からしっぽまでの全身を撮った写真でポスターを作成し、保護した場所の近くの動物病院やペット美容室、スーパーなどに貼らせてもらうようお願いしてみてください。
SNSで情報をつのる
TwitterやFacebookなどのSNSを利用している場合、それらSNSで情報をつのるのも手段として有りかと思います。
ただ、自分の家で保護している場合でも、自分の個人情報を掲示することは控え、「心当たりのある方は○○動物愛護センターにご連絡ください」とし、動物愛護センターに窓口になってもらうようにしておいた方が良いかと思います。
まとめ
迷子犬を見つけた際、早急に保護していただくのが一番犬さんの安全を守る方法ではありますが、状況によっては、手を出さない方が良い場合もあります。
不安に思ったら無理はせず、動物愛護センターや警察に連絡をしてください。
迷子犬がいるという連絡をしていただくだけでも、犬さんが安全に保護できる可能性が高まります。
そして、保護者の皆さんには、我が子が迷子にならないよう、脱走の防止および脱走してしまったときのための迷子札などの徹底をよろしくお願いいたします。
最後までお付き合い、ありがとうございました(‘v’)
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