安息香酸(あんそくこうさん)/安息香酸ナトリウム

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安息香酸(あんそくこうさん)とは、

無水フタル酸またはフタル酸を原料として、これを酸化アルミニウム、酸化亜鉛などを触媒として脱炭酸したもの

参照:いのちを守る食品表示 応用編 アレルギー表示と食品添加物(著者:山口廣治)

これだけでは水に溶けにくいので、ソルビン酸同様、水に溶けやすくするためにナトリウムを結合したもの安息香酸ナトリウム(Na)である。

カビや細菌の増殖を抑える効果があるため、主に保存料として利用されるが、ビタミンCと反応することによって発がん性の疑いのある物質【ベンゼン】に変化する。

2006年、イギリスで清涼飲料水からベンゼンが検出され、自主回収されたという事件があったが、その清涼飲料水には「安息香酸」とともに「アスコルビン酸(ビタミンC)」が添加されていた。

JECFA※では安息香酸ナトリウムについて、

「香料として使用の場合、現在の摂取量では安全性の懸念はない。(2002年59回会議)」

としているが、

  • ビタミンCは多くの食品に含まれる成分であること、
  • たとえビタミンCの摂取を避けたとしても、犬は自分の体内でビタミンCを作り出すことができる(できてしまう)こと

から、安息香酸および安息香酸ナトリウムの方を避けたほうがよいと考える。

※JECFA……FAO/WHO合同食品添加物専門家会議

 

よって、これらが入っていないペットフードを選んだほうがいいし、また「安息香酸および安息香酸ナトリウム」と「アスコルビン酸などのビタミンC」があわせて添加されているものは、とくに避けた方が良い

(安息香酸 または 安息香酸Na)+(アスコルビン酸などのビタミンC)
=とくに避けたほうが良い

 

【各数値】

◆使用・保存基準:用途によって0.6~2.5g/kg

厚生省告示第370号 各添加物の使用基準及び保存基準に定められている使用量等の最大限度。

 

◆ADI:以下のとおり

  • 安息香酸……0~5mg/kg
  • 安息香酸ナトリウム……香料としての使用の場合、現在の摂取量では安全性の懸念はない。(保存料として使用の場合の記載なし)

Acceptable Daily Intakeの略。一日摂取許容量※の意。

※一日摂取許容量……生涯毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量。

 

◆LD50ラット経口 2,700~4,440mg/kg

化学物質の急性毒性の指標。マウスなどの動物に投与した場合、
数日でそのうちの半数を死亡させると推定される試験物質の量。
数値が低いほど致死毒性は強い
一般的には1,500㎎/㎏以上で安全とみなされている。