硫酸マンガン

農林水産大臣が指定する飼料添加物で、ミネラルとして添加されるもののひとつ。

マンガン自体犬の必須微量元素で、酵素の活性を強める触媒として作用している。

(ヒトの必須微量元素でもある。)

マンガンが不足すると、骨の形成や血液凝固作用で異常が起こったり、活性酸素による障害などが生じたりする可能性があるとされているが、ほとんどの食材に含まれているので、ヒトにおいては不足することはほぼない。

また、マンガンが不足するとなどでは「足が曲がる」「成長が抑制される」などの症状が見られることがあるようだが、現在のところ犬での報告事例はない

硫酸マンガンは、この必須微量元素であるマンガンと硫酸を結合させたもの。

以下のとおりLD50の数値が低く、また下記の安全データシートの記載もあるため、ペットフードを選ぶ際は、なるべく入っていないものを選ぶようにすすめたい。

ペットフードには入っていないほうがいい

【各数値】

◆使用・保存基準:飼料添加物のため、ヒト用の基準に規定なし
厚生省告示第370号 各添加物の使用基準及び保存基準に定められている使用量等の最大限度。

 

◆ADI:情報なし
Acceptable Daily Intakeの略。一日摂取許容量※の意。
※一日摂取許容量……生涯毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量。
参考:ちなみに、マンガンの耐容一日摂取量(TDI:Tolerable Daily Intake)は0.18mg/kg体重/日

 

◆LD50:ラット 782 mg/kg(安全基準以下)

化学物質の急性毒性の指標。マウスなどの動物に投与した場合、
数日でそのうちの半数を死亡させると推定される試験物質の量。
数値が低いほど致死毒性は強い
一般的には1,500㎎/㎏以上で安全とみなされている。

硫化マンガン溶液 安全データシートより

・飲み込むと有害
・遺伝性疾患のおそれの疑い
・生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
・臓器の障害
・長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害
・水生生物に有害
・長期継続的影響によって水生生物に有害

■参照:http://www.kishida.co.jp/product/catalog/msds/id/7644/code/940-01935j.pdf