リンとは
必須栄養素であるミネラルの一種で、多くの食品に含まれている。
体内中のミネラルではカルシウムに次いで多く、カルシウムとともに骨を強化する役目を持つ。
「リン酸、リン酸塩、縮合リン酸塩」はリンが食品添加物として加工されたもの。
リン自体に問題はないが、上記のような食品添加物になったものを多く摂ってしまうとリンの過剰摂取になりやすいため注意が必要。
リン酸塩(ナトリウム)とは
リン酸とナトリウムが結合したもの。
おもに結着剤や乳化剤、着色料として用いられる。
「リン」が不足すると骨がもろくなる、筋力が低下するなどが起こるが、多くの食品に含まれているので不足するということは、ほとんどない。
これらの症状は「カルシウムとリンのバランスが崩れる」ことが原因で起こる現象であり、当然、不足した場合だけではなく「リン」の過剰摂取でも同様のことが起こる。
現代社会では「リン」の過剰摂取が起こる可能性が高く、過剰摂取でも骨が弱くなったり、腎臓の機能が低下したりと悪影響があるため、「リン酸、リン酸ナトリウム、縮合リン酸塩」などの添加物を含めて「リン」の過剰摂取にならないよう気をつける必要がある。
とはいえ、現在のところ、添加物名の記載は義務付けられておらず、表示がなくても混入していることがある。
おやつを与えたいけれど、「リン」が気になるという方へ
リンが少なめで、犬に好ましい食材
リンが少なめで、かつ犬に好ましい食べ物を以下にまとめてみました。
ドライフードだけでは食べないという場合にトッピングしたり、市販のおやつをあげないかわりに、何かおやつを作ってあげたいという時にご参考いただければ幸いです。
なお、野菜中の「リン」は茹でることでお湯の中に溶け出します。
なので、与える際は生ではなく、必ず茹でてから与えるようにしてください。
(茹で汁は与えないようにしてください)
・精白米(34)
・(茹で)うどん※無塩のもの(18)
・豆乳(49)
・(茹で)とり軟骨(78)
・(茹で)とり挽き肉(90)
・りんご(10)
・バナナ(27)
・(茹で)じゃがいも(25)
・(茹で)さつまいも(55)
・(茹で)かぼちゃ(43)
・(茹で)にんじん(27)
・(茹で)だいこん(17)
※()内の数字は100g中に含まれるリン含有量(mg)