没食子酸(ぼっしょくしさん)プロピル

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「没食子酸(ぼっしょくしさん/もっしょくしさん)」とは、有機化合物の一種で、

五倍子(ふし:ヌルデの若葉等にできる虫こぶ)や没食子(ブナ科植物にできる虫こぶ)、

あるいは、お茶の葉などに含まれる。また、タンニンを加水分解しても得られる。

 

没食子酸プロピルとは、この没食子酸をプロピルアルコールと

エステル化反応させたもので、主に酸化防止剤として使用される。

 

なお、LD50を測定する実験では

『LD50:マウス経口 約1,350㎎/㎏=(マウスでは毒性あり)』となっているが、

イヌへの反復投与では毒性は認められない、とするデータもあるため以下に掲載しておく。

▼イヌ

1群7匹のイヌに没食子酸プロピル含有食を与えた14ヶ月間反復投与試験において、0.01%混餌群に毒性は認められなかった1) (Orten et al., 1948)。

参照:日本医薬品添加剤協会 「和名 没食子酸プロピル」

(http://www.jpec.gr.jp/detail=normal&date=safetydata/ha/dafo4.html)

 

反復投与毒性でマウスに異常値が出ているものの、

異常値が出ているのは、かなりの量の没食子酸プロピルを与えた場合のみであること

また、現在のところ癌原性(ガンを誘発する性質)もないとされることから、

ADIの数値を超えない範囲の摂取は問題ないと考える。

 

ただし、「体に良い成分」というわけではないので、

入っていないものがあれば、それを選ぶに越したことはない。

 

【各数値】

◆使用・保存基準:以下のとおり

  • 油脂……0.2g/㎏
  • バター……0.1g/㎏

厚生省告示第370号 各添加物の使用基準及び保存基準に定められている使用量等の最大限度。

 

◆ADI:0~1.4㎎/㎏

Acceptable Daily Intakeの略。一日摂取許容量※の意。

※一日摂取許容量……生涯毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量。

 

◆LD50:マウス経口 約1,350㎎/㎏

化学物質の急性毒性の指標。マウスなどの動物に投与した場合、

数日でそのうちの半数を死亡させると推定される試験物質の量。

数値が低いほど致死毒性は強い

一般的には1,500㎎/㎏以上で安全とみなされている。