キサンタンガム

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増粘安定剤として使用される。

土壌に生息する「キサントモナス・キャンペストリス」という微生物を使ってトウモロコシなどのデンプン(コーンスターチ)を発酵させることによってつくられる多糖類。

トウモロコシを使用するため遺伝子組み換えの問題がある。

多くのホームページで毒性はないとしてあるが、イヌを用いた反復投与試験があるので以下に掲載する。

▼イヌを用いた2週間反復投与試験

1群雌雄各2匹の若齢ビーグル犬にキサンタンガム0、1、2g/kg又はセルロース2g/kg(対照)相当を摂取するよう飼料に混合して2週間反復投与した。

下痢高用量群では持続的に、低用量群では散発的に認められた。

体重減少が対照群を含むすべてのイヌに認められたが、キサンタンガム群に顕著であった。

貧血、コレステロール値低下及び副腎相対重量の増加が高用量群に認められたが持続的な下痢に関連する変化と考えられた。肝機能、腎機能及び病理組織の各検査に異常は認められなかった。

1)(Robbins et al., 1964)

▼イヌを用いた12週間反復投与試験

1群雌雄3匹のビーグル犬にキサンタンガム0、0.25又は0.5g/kg相当を摂取するよう飼料に混合して与え、12週間反復投与試験を実施した。

0.5g/kg群に軟便体重増加抑制及びコレステロール値の低下が認められた。今回の試験条件下ではNOAEL(無毒性量)は0.25mg/kgと判断された。

1)(USDA, 1964)

▼イヌを用いた107週間反復投与試験

1群雌雄各4匹のビーグル犬にキサンタンガム0、0.25、0.37又は1g/kg相当を摂取するよう飼料に混合して与え、107週間反復投与試験を実施した。

糞便量の増加及び尿比重の上昇が用量反応性に観察され、アルブミン尿の発現率上昇及び軟便が1g/kg群に認められた。

生存率、摂餌量、体重、心電図、血圧、心拍数、血液、血液化学、臓器重量及び病理組織の各検査に異常は認められなかった。

1)(Woodward et al., 1973)

参照:日本医薬品添加剤協会
(http://www.jpec.gr.jp/detail=normal&date=safetydata/ka/daki1.html)

以上のことから問題と思われる点

  • とうもろこしを使用した場合の遺伝子組み換え問題
  • 持続的な下痢(高用量群では持続的に、低用量群でも散発的に見られる)
  • アルブミン尿の発現率上昇

※ちなみに、アルブミンの数値上昇は糖尿病性腎症の疑いにつながるが、この実験で得られた結果は数値上昇ではなく発現率上昇。

数値が上がったわけではなく、アルブミンを含む尿の回数が増えた、ということ。

大きな問題とは思われない点

  • 体重増加抑制
  • コレステロール値の低下
  • 糞便量の増加

以上のデータを総合的に考察し、問題と思われる点の方が大きいと感じたため、ペットフードには含まれていない方がいいと判断する。

 

【各数値】

◆使用・保存基準:情報なし

厚生省告示第370号 各添加物の使用基準及び保存基準に定められている使用量等の最大限度。

 

◆ADI:特定せず

Acceptable Daily Intakeの略。一日摂取許容量※の意。

※一日摂取許容量……生涯毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量。

 

◆LD50ラット経口 >5000mg/kg

化学物質の急性毒性の指標。マウスなどの動物に投与した場合、
数日でそのうちの半数を死亡させると推定される試験物質の量。
数値が低いほど致死毒性は強い
一般的には1,500㎎/㎏以上で安全とみなされている。