5.愛犬の老化度はどのくらい?22のチェック項目で老化のサインを見逃さない

Signs of aging 健康管理ノート
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犬も人間も同じで年を重ねれば、さまざまな症状が現れてくるものです。

こんな症状があったら老化のサイン、といわれるものをまとめてみましたので、あなたの愛犬にあてはまるものがないか、チェックしてみてください。

体(見た目)の変化

毛が白くなってきた

人間と同じく、犬も白髪になります。

ひげや鼻のまわりから徐々に白くなり、その後、体全体に白髪が混じるようになっていきます。

毛つやがわるくなった/毛が薄くなってきた

新陳代謝の低下やホルモンの分泌量の変化によって、被毛が次第に薄くなっていきます。通常、犬の換毛期は春から夏及び秋から冬の季節の変わり目にありますが、老犬の場合、それ以外の時期でも毛が抜けることがあります。

これを放置してしまうと抜け毛がからまって皮膚炎などを引き起こす可能性もありますので、ブラッシングは適宜行うようにしましょう。

フケが多くなった

高齢になると皮脂の分泌量が減るため、皮膚が乾燥しやすくなります。

そのため、フケが生じるようになるのですが、単なる老化ではなくアレルギー性や脂漏症皮膚炎などが原因の場合もありますので、フケがある場合には、皮ふに湿疹ができていないかなど確認するようにしてください。

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口臭がするようになった

口内炎、歯石固着または歯周病などの病気が疑われます。

口の中に異常がないのに口臭がする場合、腎不全や肝不全など内臓疾患が原因かもしれません。異常に気づいたら、早急にかかりつけの獣医師さんを受診するようにしてください。

おしりが小さくなった

犬は前足に約7割、後足に約3割の割合で体重をかけて歩きます。

ですので、前足まわりに比べて後足まわりの筋力の方が落ちやすいという身体的特徴があります。

上半身に比べてお尻が小さく見えるようになったら、後足まわりの筋力が衰えてきたサインです。

顔などにイボ(疣贅(ゆうぜい))ができた

高齢になると現れ、なかでもトイ・プードルやマルチーズによくみられます。

直径数ミリから1㎝ほどの突起物で、硬いものなどで擦ってしまうと出血してしまうこともあります。多くの場合良性ですが、脂肪腫や腫瘍など悪性の場合もありますので注意が必要です。

異常な突起物に気づいたら、すぐにかかりつけの動物病院を受診するようにしてください。

目が白く濁ってきた

加齢性白内障は、目の中の水晶体がにごっておこる病気です。

視力低下をともないますので、ものにぶつかりやすくなります。

白くなってきたなと思ったら、ぶつからないように家具の配置を変えたり、ぶつかってもケガをしないように家具の角にカバーを付けたりするなどできる対策をしておくといいですね。

ただし、模様替えをする場合、いきなりすべての家具の配置を変えると犬も戸惑いますので、家具の配置換えなどは少しずつ行うようにしましょう。

頭やシッポがさがってきた

老犬になると、頭をささえる首の筋肉やシッポをあげるための筋力の低下により、頭やシッポが下がってきてしまいます。

「わたしを見てもシッポを振らなくなった」と悲しまないでくださいね。

うまくシッポで表現できなくなっただけで、きっと心の中では嬉しく思っているはずです。

下痢や便秘になりやすくなる

高齢になると消化機能が低下するため、若いころと同じ量の食事を同じように食べていると、おなかをこわしてしまうことが多くなります。

また、おなかを壊す原因の一つとしてストレスもあります。

高齢になるとストレスにも弱くなるので、環境の変化や外部からの刺激などストレスに繋がりそうなものは、なるべく避けてあげるようにしましょう。

体型が著しく変化した

いままでの食事と内容を変えていないのに太った、もしくはやせたというのをよく聞きます。

太ってしまう場合は栄養過剰ないし基礎代謝が低下している可能性が、やせてしまう場合は消化機能が低下している可能性が考えられます。

急激に太った、または、やせたという場合には病気の可能性があります。

単純に考えて、例えば10㎏の犬の1㎏増減は60㎏の人間の6㎏増減です。人間でも急に6㎏増減したら異常ですよね?

そのような場合には、たかが1㎏と思わず、すぐにかかりつけの獣医師さんを受診するようにしてください。

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これら、体(見た目)の変化は、わかりやすい反面、「年をとってきたら当たり前」に現れる症状ですので、つい見過ごしがちです。なかには重大な病気の予兆として現れている可能性もありますので注意が必要です。

行動の変化

呼んでも反応しないときがある

名前を呼んでも反応しなかったり、大きな音がしても寝ていたり。

人の6~10倍といわれる犬の聴覚も、年をとるとともに衰えてきます。

聴覚が衰えている場合、いきなり犬の体に触れてしまうと驚かせてしまいかねませんので、体に触れる際には、犬の視界に入る位置から徐々に近づいていくようにしましょう。

寝ている時間が増えた

寝ている時間が増えること自体は、とても自然なことです。

夜になると徘徊(はいかい)しだしたり、夜中に鳴き続けるような行動がみられたりする場合には、お昼の時間に散歩に連れ出したり、マッサージしたり、遊んだりして夜にぐっすり眠れるようにしてあげた方が、介護をする家族にとってもいいのかなと思います。

よく物にぶつかるようになった

白内障により視力が低下し、目の前にあるものが見えにくくなってきてしまいます。

視力が悪くなったかなと感じたら、ぶつからないように家具の配置を変えたり、ぶつかってもケガをしないように家具の角にカバーを付けたりすることで、ぶつかり事故対策をしておきましょう。

ただし、先に述べたように、模様替えをする場合には家具の配置換えなどは少しずつ行うようにしましょう。

散歩に行くと足の甲が汚れるようになった

散歩などで外から帰ったあと、足の甲を見てみて下さい。

もしも、足の甲が汚れている場合、うまく足を折り曲げることができなくなっているのかもしれません。(いわゆる、ナックリンクと呼ばれる状態)。

この状態で歩き続けると足の甲や爪にケガをしたり、破傷風菌に感染したりする可能性があって危険なのはもちろん、すでに関節炎などを起こしていることも考えられますので、絶対に無理に歩かせないようにしてください。

というのも、人間と同じで、自力で歩くことができる犬と自力で歩くことのできない犬とでは、介護の負担割合がまったく異なるからです。

どちらの方が大変かは、言わずもがなですよね。

決して無理をさせず、もしもすでにケガをしている場合には、なるべく早いうちに動物病院を受診することをおすすめします。

歩幅が狭くなった

股関節が固くなってきたり、後足まわりの筋肉が衰えてきたりすると、次第に後ろ足の歩幅が狭くなってきます。

歩幅が狭くなりますので、歩くときに足がもつれてしまい、歩くスピードがゆっくりになったり、つまずいたりしがちになります。

階段など段差をさけるようになった

老犬になると段差や階段をなるべく避けようとします。

無理してジャンプさせたりすると腰や関節を痛めかねませんので、スロープを用意したり、抱っこができる子は抱っこしたりして介助してあげるようにしてください。

トイレの失敗が増えた

痴呆症が原因の場合のほか、膀胱の筋肉の衰え、または神経系の細胞の減少により尿意の伝達がうまくいかなくなることなども原因として考えられます。

私も経験しましたが、犬がおもらしをするようになると老犬介護の負担は爆発的に増します。

とはいえ、排泄がきちんと行われなくなれば、それこそ腎不全などの命にかかわるような重大な病気を引き起こしかねません。おしっこやうんちがきちんと排泄されるということは、たとえそれが正しい場所でなかったとしても、とてもありがたいことなのです。

食欲がなくなった・あまり食べなくなった

年を取ると若いころよりも食欲が落ちるのは犬も人間も同じですが、あまりにも食べない場合には、歯や口の中に痛みがある可能性内臓の病気で食欲不振をおこしている可能性もあります。

普段の食事量と比べて、極端に食べる量が少くなったと思われる場合には、かかりつけの獣医師さんに相談してみてください。

食べ物の好みが変わった

歯やあごの筋肉が弱くなるため、かたいものよりやわらかいものを好むように変わってきます。消化機能も低下しているので、老犬の食事にはかたいものは避けた方がいいですが、やわらかいものは歯に歯垢が定着しやすいので注意してください。

歯垢は放置すると2~3日で歯周病の原因となる歯石になってしまいます。歯周病は口内に悪影響を及ぼすだけでなく、全身疾患の原因にもなる恐ろしい病気です。

歯みがきなどのデンタルケアは毎日行い、口内を清潔に保つようにしましょう。

心の変化編

他の動物やおもちゃなどに関心を示さなくなった

若いころは何に対しても興味津々だった犬も、年をとるとともに、徐々に好奇心や意欲が薄くなり、物事に対して関心を示さなくなります。

とはいえ、「年だから仕方がない」といって放置していると、老化はますます進行するばかりです。

何か犬が楽しめる遊びを考えて一緒に遊んであげましょう。それだけで心の老化は防ぐことができます。

ちなみに我が家の愛犬とは、かくれんぼや宝さがしをして遊んでいます。

犬とおもちゃ

散歩にあまり行きたがらなくなった

散歩に行くのが大好きだった子も、あまり行きたがらなくなったり、少し歩くとすぐに疲れてペースが落ちてしまったりします。

原因については、

①循環器や呼吸器の病気で呼吸がしにくいために運動を嫌がっている、
②関節が痛む、
③内分泌の病気など

いくつか考えられます。

リードを見せるとしっぽを振るなど行きたい素振りを見せるけれど動かない、よく見ると特定の足をかばうように歩いている、などといった様子が見られた場合には、一度かかりつけの獣医師さんに相談されることをおすすめします。

触られるのを嫌がる・怒りっぽくなった

触れられるのを嫌がったり、噛みついてみたり。

歳をとるとどうにも神経質になってしまう子がいます。

今までできていたことができなくなったことに対するイライラや、視覚や聴覚の衰えで不安になったりしていることが一因だろうと考えられていますが、実際に体のどこかに痛みがあるせいかもしれません。

どこを触ると嫌がるのかを見極め、かかりつけの獣医師さんを受診しましょう。

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まとめ

以上、老化のサインについて書きだしてみました。

前述しましたが、治療ができる段階で病気を発見できるかどうかは、共に生活する家族が愛犬のささいな異変に気づくことができるかどうかにかかっています。

上記にあてはまる症状があってもなくても、

6~7歳頃になったら1年に1度
シニア期に入ったら半年に1度

は健康診断を受けていただければと思います。

次回は、【6.愛犬の要介護度チェック】についてまとめてみます。

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