3.愛犬のバイタルチェック|呼吸数・脈拍数・血圧・体温の測り方と正常値について

Vital check健康管理ノート
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犬は体の不調を言葉で伝えることができません。

そのため、病気を早期に発見できるかどうかは、私たち保護者が愛犬のわずかな異常に気付いてあげることができるか、ということにかかっています。

では、そのわずかな異常に気付くために何が必要か。

それは 『愛犬の正常な状態を知っておくこと

いつもの状態を測定しておけば、愛犬に異変があるときに、

「いつもと何が違うのか」「いつからなのか」「どこがおかしいのか」

などがわかるようになります。

 

愛犬に異変があるとき、私たち保護者は動物病院を受診します。

獣医師は診て、触れて、様々な診察を経て異常箇所を見つけなければいけません。

そのとき、いつも一緒にいる家族から、「昨日の夜に下痢をした」「昨日から今朝にかけて呼吸が浅かった」「体温がいつもより高い」などの具体的な意見があれば、獣医師はより早く正しい診断にたどり着くことができるようになります。

もちろん、診断が早くできればできるだけ、処置や治療も早く行うことができます。

ということで、愛犬の正常な状態を知っておくというのは、とても大切なことなのです。

ここでは、

① 呼吸数 ② 脈拍数 ③ 血圧 ④ 体温

の正常値範囲と測定方法について解説します。

ぶっちゃけ、①~④までを測定して記録をつけるというのはとても大変です。

ですが、「誰かが自分の体に触れる」ことに愛犬を慣れさせておくのも、保護者の大事な努めのひとつ。

以下のバイタルチェックで愛犬の普段の状態を把握しつつ、しっかりスキンシップも図って、愛犬を心身ともに健康に過ごさせてあげましょう!

バイタルチェックをする上で注意すること

バイタルチェックは愛犬が落ち着いているときを見計らって行いましょう。

ストレスを感じている時や、落ち着きのない時に行うと正常値が測定できない可能性があります。嫌がる様子があれば一旦中止して、再度リラックスしたときに行うようにしましょう。

なお、バイタルチェックは体調に違和がないかを調べるための単なる目安あり、病気の診断をするものではありません。体調不良の気配を感じた場合には、必ず動物病院を受診するようにしてください。

バイタルチェックで愛犬の正常値を知ろう

呼吸(回/分)

睡眠時18 ~ 25
起立時20 ~ 34

【測定方法】

1分間に胸が上下に動く回数を数えます。

その際、リズムが規則的かどうかも一緒にチェックするようにしましょう。

夏場は体温調節のため、呼吸がやや速く浅くなりがちですが、通常はある程度規則的でゆっくり呼吸を繰り返します。

呼吸

脈拍数・心拍数(回/分)

安静時70 ~ 120
・小型犬60 ~ 120
・大型犬60 ~ 80
運動時220 ~ 325
新生児・若齢140 ~ 275

【測定方法】

足の付け根の内側にある股動脈に、膝の方から3本指(人差し指、中指、薬指)をそろえて軽く当てて1分間の脈拍数を数える(図1)というのが一般的な測定方法ですが、私は、後足を閉じた状態の方が脈が感じやすいので(図2)のようにして測定しています。

(図1)

脈拍1

 

 

 

 

 

 

(図2)

1分間じっとしていることができない子では15秒間数えてから、その数を4倍するのも可。

股動脈で脈がとれない場合には、犬を座らせて、前足の肘のほうから下胸に軽く手を当て(図3)、心音で測定するようにしましょう。

(図3)

心拍

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血圧(mmhg)

最高血圧(SYS)100 ~ 160(80以下は特に危険)
最低血圧(DIA)60 ~ 100
平均血圧(MEAN)80 ~ 120(60以下は特に危険)
一般的な高血圧の定義150/95 以上(犬猫)

【測定方法】

前足、後足またはしっぽに血圧測定器を装着して測定します。

血圧に関しては、この測定器がないと測ることはできませんので、家庭で正確な数値を把握することは困難かと思われます。

ただ、動物病院で測定するとしても、動物の血圧測定は非常に難しいようで「病院、消毒の匂い、獣医師、他の動物の鳴き声」などの要因によって簡単に変動してしまうので、実際の診察では血圧の値というのはあまり重視されていないようです。

低血圧では頭痛、めまい、動悸、脈が速い、歯茎の色が白い、下痢、便秘などの症状が、また、高血圧では眼底出血、視力障害、頭痛、めまい、息切れなどの症状が見られます。

これらに該当する症状があれば動物病院への受診をおすすめします。

なお、余談ですが、血圧測定時の体位について、右半身を下にして寝た体勢が他の体勢に比べて低い値を示す傾向にあるそうです。

体温(℃)

小型犬37.5 ~ 38.5
大型犬38.6 ~ 39.2

※小型犬より大型犬のほうがやや高め

【測定方法】

肛門に体温計を入れて直腸温を計るのが一般的。シッポを上に持ちあげたら、ゆっくり体温計を入れていきます。体温計に水またはワセリンを塗っておくと入りやすくなります。

体温

直腸検温ができない場合は、太ももの付け根で計る方法もありますが、この場合には実際の体温より0.5~1℃低くなるので注意しましょう。

また、検温中に体温計で愛犬の腸を傷つけてしまわないよう、絶対に犬から目を離さないようにしてくださいね。

次回は、【4.健康状態チェック(毎日用)】について書いていきます。

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